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柴又帝釈天のご案内

彫刻ギャラリー

午前9時~午後4時(午後4時30分閉館)
拝観料 大人400円・小中学生200円 20名以上300円
上記料金で彫刻ギャラリーと庭園の両方をご覧いただけます。

彫刻ギャラリーは、帝釈堂外側に配された見事な彫刻を鑑賞できる名所です。仏教の経文の一つである「法華経」を題材に、十名の彫刻師が互いの流派の力量を競うように彫り上げた計10枚の胴羽目彫刻や、四代目波の伊八作の鶴亀の彫刻等、その立体感や、欅の木目の美しさ、細部に込められた当時の職人の技などをじっくりと堪能できる空間となっております。
 

この彫刻群は、篤信者鈴木源次郎氏の丹精協力によって、大正末期から昭和9年(1934年)にわたる十数年の年月をかけて完成したもので、全て欅の木が用いられています。今ではとても手に入らないような欅材や、当時関東で名を馳せた諸派の彫刻師方の名人業。この作品群は、単に柴又帝釈天の仏教美術というだけではなく、当時の彫刻師の技術を残すと言う意味でも非常に文化財的価値の高いものといえるでしょう。

彫刻ギャラリー2階(上から4段の構成)

1段目 十二支

2段目 天女

3段目 法華経説話彫刻

4段目 鶴の図

1段目 花鳥風月

2段目 亀の図

彫刻ギャラリー1階(上から2段の構成)

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塔供養図

金子 光清 彫刻

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「塔供養図」は、柴又帝釈天の帝釈堂に施された金子光清による精巧な木彫り彫刻です。仏塔建立の儀式を題材にしており、仏教への信仰心や供養の様子が生き生きと表現されています。人物や装飾の細部まで丁寧に彫られ、立体的で奥行きのある構図が特徴です。

金子光清は、日本の伝統彫刻の名匠であり、木材の質感を生かした表現に優れています。「塔供養図」はその代表作の一つで、信仰の物語や文化を伝える貴重な美術作品として、多くの人々に親しまれています。

3

一雨等潤図

石川 信光 彫刻

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柴又帝釈天の「一雨等潤の図」は、彫刻師・石川信光による木彫作品です。「一雨等潤」とは、仏の慈悲が雨のようにすべての命に平等に注がれることを意味します。雨が草木や生き物を潤す様子が精緻に表現され、自然の恵みや生命の尊さが感じられます。

信光の卓越した技術により、雨粒の繊細な描写や生き生きとした動植物の姿が見事に再現されています。作品を通して、仏教の平等な慈愛の教えに思いを馳せることができます。

5

多宝塔出現図

石川 銀次朗 彫刻

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「多宝塔出現の図」は、柴又帝釈天の帝釈堂外壁にある石川銀次朗作の彫刻です。法華経の「多宝塔品」を題材に、釈迦が説法する中で過去仏・多宝如来を祀る金色の多宝塔が出現する場面を描いています。

石川銀次朗の精緻な技術により、塔の荘厳さや聴衆の驚きが立体的に表現されています。

仏法の普遍性を象徴するこの彫刻は、仏教思想の深さを伝える見事な作品です。訪れる際は、人物の表情や塔の細部に込められた職人の技に注目し、物語の壮大さを感じてください。

7

竜女成仏図 

山本 一芳 彫刻

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「竜女成仏の図」は、彫刻師・山本一芳による法華経の説話を題材にした木彫作品です。8歳の竜女が仏法を悟り成仏する瞬間を繊細かつ力強く表現。慈愛に満ちた竜女の表情や龍、雲の意匠が神秘的な世界観を演出しています。

性別や年齢を超えた平等な成仏の教えを象徴し、誰もが悟りに至る可能性を示唆。山本一芳の卓越した技術と仏教の深い教えが見事に融合した作品です。

訪れた際は、その精緻な彫刻に込められた物語を感じてみてください。

9

常不軽菩薩受難図 法華経功徳図

小林 直光 彫刻

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柴又帝釈天の「常不軽菩薩受難図」と「法華経功徳図」は、名工・小林直光による精緻な木彫作品です。常不軽菩薩が迫害を受けながらも人々を敬い続ける姿や、法華経の教えを信じた者が得る功徳が、細部まで緻密に表現されています。

人物の表情や動作、自然の風景など、木の温もりとともに物語が生き生きと描かれています。

小林直光の卓越した技と仏教の教えが融合したこれらの作品は、訪れる人々に慈悲や信仰の尊さを伝え、心に深い感動を与えます。

2

三車火宅図

木嶋 江運 彫刻

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柴又帝釈天の彫刻ギャラリーに展示されている「三車火宅図」は、木嶋江運作の木彫で、法華経「譬喩品」に基づく仏教の教えを表現しています。

火事に気づかず遊ぶ子供たちを主人が「楽しい三種の車がある」と誘い出して救う物語は、仏が迷い苦しむ人々を救済する姿を象徴しています。

炎の勢いや人物の表情、衣服の細部まで精緻に彫られた江運の作品は、仏教の深い教えを視覚的に伝え、鑑賞者に強い感動を与えます。

4

法師修行図

横谷 光一 彫刻

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柴又帝釈天の帝釈堂にある横山光一氏の「法師修行の図」は、法華経の法師品第十を題材にした彫刻です。

仏教修行者が厳しい環境で修行に励む姿や、それを見守り励ます仏や菩薩の慈悲深い姿が描かれています。特に普賢菩薩が象に乗る場面は象徴的です。

井波彫刻の名匠・横山氏の技術と仏教理解が融合したこの作品は、修行の精神力や仏の慈愛を見事に表現しており、細部に込められた精緻な技を堪能できます。

6

千載給仕図

加府藤 正- 彫刻

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「千載給仕の図」は、加府藤正一氏による彫刻で、法華経の提婆達多品第十二を題材としています。

釈迦が阿私仙に千年間仕え、献身的に奉仕しながら法華経の真理に目覚める様子を描いています。

水汲みや薪拾い、果実採取などの場面が一枚板に精緻に彫られ、人物の動きや表情、自然描写が巧みに表現されています。

この彫刻は、釈迦の求道心や自己犠牲の精神を視覚的に伝え、観る者に深い感銘を与えます。

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病即消滅図 

今関 光次 彫刻

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今関光次氏による「病即消滅の図」は、法華経の「薬王菩薩本事品」に基づいた木彫り作品です。

仏の教えが人々の病を癒す良薬であることを象徴的に表現し、仏の教えを聞くことで病がたちまち消え、不老不死の境地に至るという信仰を描いています。

精緻な技法で彫られたこの彫刻は、信仰の力や仏法の尊さを視覚的に伝える見事な芸術作品です。

10

法師守護図 

加藤 寅之助 彫刻

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「法師守護の図」は、加藤寅之助氏によって彫刻された作品で、法華経を実践する者が仏や菩薩に守護され、困難や病から解放される様子を表現しています。

法華経の信仰を深める者への励ましと仏法の守護の力を伝えるものです。

加藤氏は柴又帝釈天の彫刻制作に三代にわたり携わり、高い技術と信仰心を作品に込めています。

10枚の胴羽目彫刻(法華経説話彫刻)

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